理学療法士と英語

理学療法士に英語は必要!? 英語が使えないと仕事ができない?

理学療法士英語は必要なんでしょうか?

実際に理学療法士の専門学校や大学でも、医療英語を習う機会はありますので、英語力の必要性は身近に感じられます。

また以下にも紹介しますが、医療現場の用語や名称は、英語の読み方や発音でそのまま認識されている事が結構たくさんあります。

そして医学・理学療法学を幅広く勉強していくうえで、海外の文献・論文などは英語が多いので、何かと英語ができれば重宝することは確かです。

ただし一般的な英語表現とは違い、医療英語専門用語も多いので少々難解です。

では理学療法士が実際の医療現場で仕事をする時、英語は絶対に必要なのでしょうか?

英語が使えないと仕事ができないのでしょうか?

実際、カルテ上には英語表現が多い!

カルテ(KARTE)はその語源がドイツ語であるように、例えば「体温」は「KT(korpertemperatur)」など、ドイツ語の表現がカルテ上に散見されることがあります。

しかし実際にこれがドイツ語だと分かって使っている人は案外少ないと思います。

他にも「mamma 乳房」であったり、DMdiabetes mellitus 糖尿病」など、ラテン語も見受けられます。

ですが、あくまで言葉の意味が重要なのであり、これがドイツ語なのかラテン語なのか英語なのか、現場の私たちは仕事上あまり意識していません。

仕事仲間と話が通じていれば、それでいいわけです。

ローマ字表記の言葉を調べてみると、カルテ上にはドイツ語やラテン語よりも、やはり英語表記が多く散見されます。

以下に、少し例を挙げてみますね。

バイタルの表現例
VS vital signs バイタルサイン
BT body temperature 体温
HR heart rate 心拍数
BP blood pressure 血圧
PR pulse rate 脈拍数

 

疾患、状態の表現例
AMI acute myocardial infarction 急性心筋梗塞
HF heart failure 心不全
CKD chronic kidney disease 慢性腎臓病
HT hypertension 高血圧
FR fracture 骨折
CPA cardiopulmonary arrest 心肺停止
CPR cardiopulmonary resuscitation 心肺蘇生

 

検査、治療法の表現例
XP x‐ray photograph X線写真、レントゲン画像検査
CF colono fiberscopy 大腸内視鏡検査
PCI percutaneous coronary intervention 経皮的冠動脈形成術
CABG coronary artery bypass grafting 冠動脈バイパス手術
MVR mitral valve replacement 僧帽弁置換術
HD Hemodialysis 血液透析

 

このように少し例を挙げても、英語の表現(略称)は日常的に使われており、カルテ上でもたくさん使われているのがわかるかと思います。

やっぱりお医者さんが一番多く使っていますかね。

私の場合は上記表現のように「体温」は「BT」、「血圧」は「BP」、「心拍数」は「HR」などの表現で記載することが多いです。

まあ普通に「体温」「血圧」「心拍数」って書いてもいいんですけどね。(´・ω・`)

英語表現は意図的に使われている?

他人のカルテを見ていると、わざわざ英語で書かなくてもいいのに・・・と、自分でも使っている割にはそのように思う時もあります。

しかし情報量が多いカルテの中では、逆に英語表現のほうがそこだけ強調出来たり、差別化して分かりやすい時など、意図的に使っている事はあると思います。

あとは・・・単純に英語で表現したほうがかっこいいから(`・ω・´) っていう動機で使っている医療従事者も絶対に少なからずいると思いますが(笑)。

私の場合で考えてみると、カルテを書く時は日本語でローマ字入力するよりも、英語のほうが入力文字数が少ないので、忙しくて素早くカルテを書きたい時にはどうしても英語表現が多くなってしまいます。

<例:「心拍数」はローマ字入力では「SINPAKUSUU」ですが英語なら「HR」で済みます>

しかしながら、カルテというのは本来は情報共有の場、記録集ですから、カルテ記載の基本は他者が見たときにわかりやすいことが大前提であります(`・ω・´)

その為、情報共有しやすいように、例えばS.O.A.Pのようなカルテの書き方のフォーマットが作られ、書き方のルールが作られているということですね。

私も実際にカルテを書くときはあらかじめ登録してあるS.O.A.Pのフォーマットを使ってカルテを書いています。

そう考えると「解りやすい」という意味では、日本の職場、日本人の医療現場では、やはり誰が見た時にもわかりやすい日本語表記のほうが、他人と情報共有しやすい優しい表現かもしれませんね。

とはいえ実際の医療現場では上述のように、カルテ上は英語表記がとても多いというのが現状です。

やっぱり英語が解らないと仕事はしづらい?

英語が使えれば、初めて見る内容でも何を言っているのか、カルテ上の記載からある程度の察しがつきやすく、理解がしやすいというメリットがあります。

ただし、全然わからなくても大丈夫だと思います。その都度その都度調べればいいんですから。

どちらかと言えば、何気にこれが一番大事なことです!

それに英語表現がわからないという事ももちろんあるのですが、そもそもの医療用語がわからないということも結構多いのです。

毎日仕事をしていると、わからない医療用語は日常茶飯事で出てきます。
(´・ω・`;)えーっと、コレハナンデスカ?

大切なことは、よく分からないままうやむやにしないで、毎回毎回調べるクセをつけることだと思います。

昔は大変だったと思うのですが、今はインターネットという便利なツールがありますもんね。

ただインターネット上の情報は玉石混合で、どれが本当に正しい情報なのかを見極める、取捨選択する能力が必要です。

以外と間違っている情報も平気で載ってますからね。^^;

あとはその場で先輩に聞く、他の人に聞いてしまうというのも全然ありだし、むしろ必要な姿勢だと思います。

なんだか自分だけ知らないと他人より劣っているような、そんな気持になってしまうこともあると思うのです。

しかし知らないものは知らない訳ですから、知ったかぶりをして生返事をするよりはよっぽどいいと思います。

これって何気に、生きてい行く姿勢としても重要だと思いませんか?

ホントは知らないのに知ったかぶりをしてカッコつけている人と、「分からない」と自分の無知を認め素直に聞いてくる人。

どちらが好感を持てますかね?自分に自信のない人ほどカッコつけてしまいがちですが、気をつけたいですよね。

話が脱線しましたので戻します。

医療の現場では、理解不足が原因でインシデントアクシデントを引き起こす可能性はとても多いのです。

そうなると自分だけでなく、患者さんや職場の同僚にも迷惑が掛かってしまいますね。最悪、命に係わることだってありますから。

医療の現場は人の命を預かりますので「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」などと悠長なことも言ってられませんよ!

病院には、日本語がわからない外国の患者さんも入院する!

あとはですね、やっぱり病院には外国の方が入院してくる機会も結構あります。

私も理学療法士として、何度かリハビリを担当したことがありますが、中にはまったく日本語がしゃべれないような方もいらっしゃいます。

そんな時はやっぱり英語の必要性を感じますし、少しでも英語が話せると仕事がスムーズにいきますね。

このようなニーズを受け、今は病院の受付の職員や、看護師さんなども英語が使える人材を積極的に採用している医療機関もあるようです。

うちの病院でも、チラホラそのような人材を見かけます。

私の場合はニワカ英語なので、ペラペラの彼らとは違いますけどね(笑)。

ちなみに海外の文献はどうやって読めばいいの?

文献

理学療法を勉強していくうえでは、どうしても海外の最先端の論文や文献を読むという機会も必要になってきます。

これらはたいてい英語の文献が多いのですが、そうなるとやっぱり英語が読めないとどうしようもないのでは?と思うかもしれません。

文献サイトではPubMedが有名ですよね。

PubMedは米国国立医学図書館が提供する医学文献のデータベースで、MEDLINE等から約1700万以上の引用が検索できるサイトです。

適当に文献を開いてもらうとわかりますが、専門用語だらけで少し英語がわかるだけでは難しくて読めません。

じゃあどうやって勉強すればよいかですが、googleの翻訳機能を使えば何とかなります。

文献をコピペしてみると和訳に違和感はあるものの、十分に大意把握は可能です。

調べるジャンルについては、特定の医療用語や疾患名の英語をまずは調べて、それをキーワードにして検索すると目的の文献にたどり着くことができると思います。

ぜひ試してみてください。

結局、理学療法士に英語は必要なの?

ここまで「理学療法士に英語は必要なのか」ということについて話してきました。

話をまとめますと、英語が絶対に出来なくてもその都度仕事の中で調べるクセをつければ、理学療法士としての仕事は十分にやっていけると思います。

そして最先端の知識を勉強するのに必要な海外の学術文献については、翻訳サイトを利用することで何とかなります。

そうやっていく中でどうしても必要性に駆られたら、その時は嫌でも英語を勉強することになると思うので、それはそれで良いのではないでしょうか。

ただ単に無目的に英語を勉強するよりも、目的があってその手段として英語が必要な場合のほうが、絶対に英語は身に付くと思います。

医療現場で働いていても、グローバル化、人材の多様化を考えると、やはり今後は英語の必要性が感じられますし、あるに越したことは無いです。

理学療法士として、毎年1万人以上の同業者のライバルが生まれる中で、生き残る術として理学療法そのものの知識やスキルを磨くことは言うまでもありませんが、人と違う差別化という点で考えてみれば、英語ができる理学療法士というのは間違いなく、これからの時代は重宝されると思います。

人と違う武器を身につける事。これが最も重要であり、その点、英語は最有力のスキルとも言えます。

今はオンラインの英会話スクールだけでなく英会話アプリなどもありますので、忙しい人でも自分のタイミングで英語のスキルを磨くことは可能ではないでしょうか。

英語が使えれば何も仕事に限ったことではなく、海外旅行に行ったときにも便利です。

また今は訪日外国人が増えていますので、街中でも外国の方を見かける機会もありますし、話しかけられる機会も出てきます。

そんな時にさらっと英語が話せるとカッコいいですよね。

あとは英会話スクールの他にも、日本に住んでいる外国人の方と友達になったりするのも英語上達の方法です。

LANGUAGE EXCHANGE」と言って、例えばこちらが英語を学びたければ、「日本語を学びたい」英語がネイティブの外国人と友達になれば、お互いにお互いの国の言葉を教えあうことができるというメリットがあります。

それだけではなく、友達として繋がっていく中で相手の国の文化も学ぶことができますし、交友関係も広がっていきますので、このような方法も是非おすすめします。

英会話を教えに来ている外国人講師と、友達になるのも一つの手ですね。

この記事が、何かの参考になれば幸いです。

 

 

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