理学療法士の仕事

【理学療法士の将来性】今後は需要が無くなる?

 理学療法士将来性がないのか?

同業者の友人と話をしていても将来性は抜群だ!と答えてくれるPTはほとんどいません(笑)。
皆同様に、理学療法士の将来性については危惧しています。

これから理学療法士を志す人も、理学療法士は将来性がない?と心配している事と思います。
では何が原因で、将来性がないと心配されているのでしょうか?

ざっくり挙げてみると

      • 今後将来的にいずれ仕事が無くなって食いっぱぐれる
      • 給料が安くて昇給率も低いから生活していけない
      • 定年までやっていける仕事なのか、高齢PTに需要はあるのか

このあたりでしょうか。

理学療法士は供給過多で今後は需要がなくなる?

国家試験をクリアした後、毎年1万人も新しい理学療法士が生まれています。

理学療法士大杉という話は、もうかれこれ10年以上前から言われています。もっと前かも知れません。

けれど、今現在も理学療法士の就職先が無くなったという話は聞きません。専門学校や大学の就職率も決して悪くはありません。

規制緩和で教育機関が乱立した結果、毎年過剰な輩出数となっており、それに対してもう10年以上も前から

「ちょっとペース多すぎじゃない?ヤバいよ!ヤバいよ!」

と警鐘が鳴らされてきたということですが、未だに就職先が無くなったという状況にはなっていません。

結局、過剰と思われていた輩出数に対しても、それを受ける需要が、今もあるということです。

2025年問題は、問題? 高齢者が少なくなってリハビリの仕事が無くなる?

ただ、2025年問題と言われている話があります。

これは最も人口が多いと言われる、いわゆる団塊の世代が75歳の後期高齢者となるのが2025年と言われています。

これを境に高齢者人口はどんどん減少していくわけですから、人口減少と理学療法士の供給過多がミスマッチするだろうと言われています。

しかしですね。個人的には、これには懐疑的です。

数字的には確かにそうなのかもしれませんが、平均寿命が延びているんですよ。どんどんと。

だからリハビリの仕事をしていても90歳代のおじいちゃんおばあちゃんなんて珍しくもないですし、もっと言うと100歳の人も何人かリハビリしています。

という訳で例え人口層の多い団塊の世代が75歳になろうとも、そこから先まだまだお元気に生きていかれると思います。

そして日本人の全人口はピークアウトしているとはいえ、平均寿命の底上げによって高齢者人口はどんどん増えており、それらが人口減少につられて目減りしてくるのは、まだまだ先の話だと思うのです。

内閣府 高齢化の現状と将来像 より引用
高齢者人口は、「団塊の世代」が65歳以上となった平成27(2015)年に3,387万人となり、「団塊の世代」が75歳以上となる37(2025)年には3,677万人に達すると見込まれている。

その後も高齢者人口は増加傾向が続き、平成54(2042)年に3,935万人でピークを迎え、その後は減少に転じると推計されている。

総人口が減少する中で高齢者が増加することにより高齢化率は上昇を続け、平成48(2036)年に33.3%で3人に1人となる。54(2042)年以降は高齢者人口が減少に転じても高齢化率は上昇傾向にあり、77(2065)年には38.4%に達して、国民の約2.6人に1人が65歳以上の高齢者となる社会が到来すると推計されている。総人口に占める75歳以上人口の割合は、77(2065)年には25.5%となり、約4人に1人が75歳以上の高齢者となると推計されている。

高齢者人口のうち、65~74歳人口は「団塊の世代」が高齢期に入った後に平成28(2016)年の1,768万人でピークを迎える。その後、平成40(2028)年まで減少傾向となるが再び増加に転じ、53(2041)年の1,715万人に至った後、減少に転じると推計されている。

一方、75歳以上人口は増加を続け、平成30(2018)年には65~74歳人口を上回り、その後も平成66(2054)年まで増加傾向が続くものと見込まれている。

内閣府からも実際にこのような予測が出ています。
ですから、リハビリの仕事はそう簡単には無くならないと思っています。

 

リハビリの仕事は今後のテクノロジーによって無くなるのか?

また本当に簡単にイメージしてみたいんですけど、リハビリの仕事って無くなりますかね?

無くならないですよねきっと。そこに人が存在する限り。

ロボットスーツが開発されて、だれでも介護・介助できるようになるとか、運動麻痺の人も、それを使って動けるようになるとか。

再生医療が発達して、障害を持った患者さんが減るとか言われてきてはいますが。

それを差し引いたとしても、今は介護職が足りなくて大変な状況です。

理学療法士は供給過多、介護士は供給薄弱。

理学療法士の職域として今後、介護の分野にも及んでくれば、仕事としては無くならないと尚更思うのです。

一部回復期などの病院では、食事介助や排泄介助なども当たり前のように行っているようですので、いずれは国としても人材のシフトを考えているとは思います。

そうならないように、理学療法士のアイデンティティを守るために、理学療法士協会の上層部の方たちは色々と活動しているようなのですが、実態は良く分かりません。

また良くある巷の話題として、生き残る職業・無くなる職業など特集されますが、理学療法士のリハビリの仕事は、生き残る職業としてよく取り上げられています。

だから大丈夫です!すいません適当ですね^^。

けれど現場で仕事をしていても、無くなっていくような実感はないんですよね。

新卒者の就職率が下がってきたとなったら、いよいよ実感する時が来るかもしれません。

理学療法士の仕事は給料が安いんです。ですから食べていけません?

リハビリ診療報酬の引き下げなども原因と考えられますが、理学療法士の仕事は給料が高くない、むしろ安いと言われています。

けれど別記事にも書きましたが、おおよその平均年収はサラリーマンの平均年収並みにはありますので決して生活できないほど給料が安いという訳ではないのですよ。

給料が安いのは、先に述べたように理学療法士が毎年1万人も生まれているので、需要に対して供給過多になっており、雇う側も安い給料で雇うことが可能となっている現状があるからです。

しかし供給過多であるという話は今のところ、理学療法士のおおよそ66%(理学療法士協会データ)が就業している医療機関などに限った話であります。

実際、介護老人保健施設や訪問リハビリの分野ではまだまだ人手が不足しており、求人の給料も軒並み好条件です。

ですから、これから理学療法士の仕事を目指される方は

「仕事は無くなるよ!無くなるよ!」

と言われてはいますが、すぐに無くなる話ではないので、今から学校に行って勉強して、理学療法士になっても大丈夫じゃないの?と個人的には無責任にそう思っています。

現時点で理学療法士の専門学校や大学に進学する皆さんも、きっとそのような目算でいるからこそだと思います。

先ほども触れた給料については、需要と供給のバランスで、まだ需要が見込まれる介護老人福祉施設であるとか、訪問リハビリの分野であれば、都心の例で年収500万、更に頑張っている人であれば年収600万などもちらほら聞きますので、そのあたりを考慮して就職なさったらいかがでしょうか。

高齢でも需要はある?定年までやっていけるような職業なのか?

それから上述のようにリハビリの仕事が無くならないという前提で、定年までこの仕事はやっていけるかという話ですが、こればっかりは誰にもわかりませんよね。

個人の能力と体力、健康次第ですから。

ちなみに私が働く急性期病院については、定年まで働くことは体力的に相当厳しいという実感があります。

すでに今でも厳しいしキツイです。毎日仕事が終わるとクタクタになっています。

ですから高齢になってきたらもう少しペースの緩い回復期や老健施設、訪問リハにシフトするのは必然でしょうね。

或いは管理職という手もありますが、それはリハビリの現場から離れるので嫌ですね。

もう一つ言えることは理学療法士は今現在でも決定的に不足してるわけでもなく、十分に足りている状況ですから能力のないPTはすぐに淘汰されていくと思います。

ですから年をとっても体力をカバーできるだけの経験値と能力が無ければ生き残ってはいけないでしょう。

同じレベルだったら雇う側も若いPTの方が良いですから。

先の保証のある未来など存在しませんね。

他の職業でも同じことじゃないでしょうか。

あとは覚悟一つだと思います。

ですからここまでの話を鑑みて、それでもこの仕事に強い興味があればこの分野に進んでも良いのではないでしょうか。

あとは理学療法士になってから、一緒に考えましょう。

理学療法士は素晴らしい仕事ですので、強い志がある人は大歓迎ですよ。

でも給料が安くて後悔したり辞めたりしている人もけっこう居ます。

学校の学費も高額ですから、せっかく理学療法士になっても辞めてしまったら時間もお金も勿体ないです。

繰り返しますが、なんとなく安定してそうで食っていけるかな程度の志であれば、人余りのPTの中で今後間違いなく淘汰されていきます。

 

追記:

PTとOTの供給数、40年ごろに需要数の約1.5倍
厚労省が推計、計画的な養成を提案

2019年04月05日

厚生労働省は5日、医療従事者の需給に関する検討会の「理学療法士・作業療法士需給分科会」で、理学療法士(PT)と作業療法士(OT)の需給推計結果を示した。両方の職種を合わせた供給数が、2040年ごろに需要数の約1.5倍に増えると指摘した。構成員からは、PTとOTを分けて推計すべきなどとの意見が出た。同省では、この日の議論を踏まえ、次の会合で取りまとめ案を提示する。

引用元:CBnews

やはりセラピストがあふれかえっているので、計画的に養成してくださいとの内容です。医療費縮小でもセラピストの数が増えていけば給料が下がるどころか仕事が無くなる未来は来ますね。

一方、介護士の待遇は昇給など徐々に改善もみられてきているようなので、今から医療・介護を目指される方は介護士も選択の視野に入れたほうがよさそうです。

人生の決断は各々の責任で。

この記事が何かの参考になれば幸いです。

 

 

➡【高校生向け】全国の専門学校情報

➡【社会人・大学生向け】全国の専門学校情報

 

 

理学療法士は体力的に大変?定年までは難しい?私の本音

社会人から理学療法士になるために年齢制限はあるのか?

 

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